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玄米とは、収穫した稲から一番外側のもみがらだけを取り去った状態の米です。生の玄米は、真っ白な白米と違い、うす茶色をしています。この玄米を搗(つ)いて精白すると、玄米の外皮、糠(ぬか)の層(果皮、種皮、糊粉層)と胚芽を取り去った米、つまり胚乳だけになった米が白米【図1】。しかし、この取り去った部分に、米の持つ大切な栄養分が含まれています。白米は白い米のことを言い、米が白いと書いて“粕(カス)”と読みます。白米は米の中でも大切な栄養素を失った粕になった状態なのです。
玄米は生きています。その証拠に玄米を水に浸しておくと、芽が出てきます。五分搗きや、白米などを水に浸しておくと、たくさん搗いた米ほど早く腐ってきます。食事ものどを通らない病人に、玄米のおもゆを1口、2口食べさせると、元気になるという話を昔の人から聞きますが、これは塩の力と共に玄米の持つ生命力が人間の生命力を呼び起こすからでしょう。
コメを搗くことにより、たくさんの栄養素が失われますが、特にビタミンB類の損失は大きいのです。ビタミンB1は糖質の代謝に必要なもので、不足するといらいらしたり、全身がだるく、物忘れしやすくなったりします。ビタミンB2は成長促進に欠かせない栄養素の一つで、不足すると全身が弱ってきます。その他、ニコチン酸、コリン、葉酸など数多くありますが、これらB群を副食物で補うのは容易ではありません
米タンパク質の第一制限アミノ酸(最も少ないアミノ酸)はリジンで、米にリジンを補足すればその栄養価は向上すると理論上は考えられています【図1】。
大豆は、植物性食品の中ではリジン含量が高く、含硫アミノ酸含量が低い特徴を有しています。ラットの栄養試験では、米あるいは大豆をそれぞれ単独にタンパク源とした時には、タンパク効率(PER)は低いが、両者を組み合わせた飼料ではPERは向上しました。その値は米にリジンを補足した時よりも有意に高いのです。従って、米と大豆の組み合わせによる栄養価の向上は、単にアミノ酸の相互補足ということだけではなく、組み合わせによって生じる胃の中の生理的条件(pHや酵素活性)の変化によって、米タンパク質そのものの利用率が上がったことによるものと国立栄養研究所栄養化学研究室の堀井正治室長が報告しています。
一般に食品は、相性の良いものであれば組み合わせの種類が多くなるほど、相互に補い合うことにより栄養価は向上し、複雑な組み合わせ系の中では大豆も牛肉に劣らない栄養価を示すことが、多くの実験で明らかにされています。
米は主食として極めてすぐれた食素材といえますが、大豆は食生活の貴重な助演者として、米食と切っても切れない役割を演じていると言えます。
健康的な食事法として注目を集めている「マクロビオティック」。
ギリシャ語のマクロ(=大きな)、ビオティック(=生命術)を合わせた「長く生きるための理論・方法」という意味の言葉です。
玄米食はマクロビオティックの基本的な考え方である「一つのものを丸ごと食べる」という「一物全体」に基づいています。なぜ改めて「玄米」なのか、玄米の驚くべきパワーについてご紹介します。
玄米は食物繊維が豊富なため、よく噛んで食べるようになり、少量でも満腹感が得られる習慣がつきます。お客様の声によると、1ヶ月で平均、3kgから5kgの減量に成功しているようです。自然に無理なく痩せられることが特徴で、リバウンドの心配もありません。
玄米は体内の余分なコレステロールや糖分を排出するので、血糖値やコレステロール値が正常に保たれます。また、浄血作用もあり、血管も弾力性を増して、高血圧・動脈硬化など、生活習慣病の予防と改善につながります。
カゼ知らずの丈夫な体になる
玄米たんぱく質中には、ウィルスの増殖を抑制する作用がある「オリザシスタン」があり、カゼのウィルスやその他のウィルスを排泄するのでカゼなどひきにくくなります。
環境ホルモンから救ってくれる?
私たちは知らず知らずのうちに「環境ホルモン」や「食品添加物」などを日々体内に取り入れていますが、これらの有害物質を体外に排出・解毒するのが、玄米に含まれる豊富な食物繊維と「フィチン酸」、「フェラル酸」です。今から約50年ほど前、水俣市近辺で公害病「水俣病」が発生しましたが、玄米食にしていた家族は同じ水俣湾の魚をを食べていたのに発病しなかったという話があります。まぎれもなく、玄米の持つ解毒作用が発病を防いだのです。
一番のオススメはふっくら炊けて甘みあふれる玄米 。
うまいのはもちろん栄養豊富で体にもよい ときたら食べない手はありません。
健康の第一歩は「食」の見直し、日本人ならまずは主食のお米の見直し。
身体に心に環境に優しい「玄米生活
玄米から白米に精米する時に
削り取られてしまうぬかの部分には
豊富な栄養素が含まれており、
体にとても良い効果があることが
改めて確認されました。
食事の改善目標として理想的な食事は
「伝統的な日本食」とあります。
欧米の食生活が一般的となり
私たち日本人でさえ「伝統的な日本食」とは
かけ離れた食生活を送ってしまいがちですが、
せめて主食のお米ぐらいは
伝統的な玄米にしてはいかがでしょう。
毎日いただくお米ですから
玄米にするか白米にするかでは
大きな違いが表れると思います。
その一日一日の積み重ねは
決して小さいものではないはず。
せっかく有益な効果が検証されているのですから
ぬかをしっかり残した玄米を食べましょう。
「玄米を食べ初めてから花粉症が治った」
というお声をいただく事があります。
治ったまではいかなくても症状が軽くなった
というお声も時々耳にします。
ネットで調べても玄米や玄米珈琲で症状が改善できた
という例はかなり見受けられます。